デリケートゾーンのニオイが臭い…。どうして?

イヤなニオイを隠すためデリケートゾーンを手で覆う女性

女性の気になるデリケートゾーンのニオイ。「毎日、きちんと洗っているのにどうして…?」と困惑している方も多いでしょう。

女性器は男性器と比べると、性器が体内に入り組んで包皮状になっているという構造上、雑菌が繁殖しやすく、おりものや恥垢などが溜まりやすい形をしています。付着して溜まってしまった雑菌は、時間が経過し、垢、汗、尿などの老廃物と反応することで、より一層、不快なニオイとなって空気中に漂います。これがデリケートゾーンのニオイの発生メカニズムです。

解説する女性ドクター01個人差はありますが、誰でもニオイはするもの。問題はニオイの程度です。

自分だけがニオイを感じる程度ならまだしも、他人に気づかれてしまったり恋人に不快な思いをさせてしまうレベルになると、なんらかの対策を考えなければなりません。

正しい対処法でニオイを解消するために、まずはそのニオイの発生原因を確かめ、最適な処置を考えましょう。

目次:
・ニオイの原因は悪玉菌の繁殖?
・雑菌の繁殖以外の原因は?
・ニオイはみんな同じ??
・生理前後は特ににおう?
・デリケートゾーンからワキガ臭!
・ニオイを軽減する対策は?

ニオイの原因は悪玉菌の繁殖?

シャワーの最中、ニオイに気づいた女性

デリケートゾーンから漂う不快なニオイの原因は雑菌の繁殖によるものですが、正しくは膣内の衛生環境を悪化させる悪玉菌が人体から栄養を吸収しながら発生させる老廃物のニオイです。

女性器に繁殖しやすい雑菌の種類

・トリコモナス菌
・ガードネレラ菌(ガルドネラ)
・膣カンジダ菌など
・クラミジア菌

また、以下のような成分も悪臭を放つ原因と考えられています。

・インドール
ピラジン
フェニル酢酸
トリメチルアミン
・1-オクチン-3-オール
・ジメチルサルファイド

どんなに清潔に手入れを行っていても、少なからずはニオイの原因となる雑菌は誰にでも存在しています。しかし、ニオイの原因をつきとめ、雑菌の繁殖をおさえて清潔に暮らすことでそのニオイは防ぐこともできます。

雑菌の繁殖以外の原因は?

お腹を押さえてうずくまる女性

解説する女性ドクター02デリケートゾーンのニオイは、その発症の原因によっては病気を予兆する深刻な場合もあります。

中でも軽視できないのは、子宮頸がんなどの前兆である場合です。子宮頸がんは、40代、50代以降の女性に発症率の高い病気ですが、最近では20代~30代であっても発症する率が高まっていると言われています。

子宮頸がんの影響によって、デリケートゾーンが臭ってしまう場合には、同時に、オリモノの色の変化やその分泌量に症状が現れるほか、以下のような症状を併発します。

・下腹部や腰に痛みを伴う
・生理時、生理と関係のない出血を伴う
・尿に血が混じる
・茶色のおりものが増える
・急な発熱や悪寒を感じる

デリケートゾーン全体からこれまでと違うニオイを感じるようになったり、上記のような症状と併発してニオイを感じるような場合には早期に専門医へ相談しましょう。

解説する女性ドクター03

 

あるいは、性病感染も疑ってみましょう。

 

・ニオイを感じるようになった時期の以前に性交渉があったかどうか。
・性行為をした相手の性器に何か違和感(腫れやニオイなど)を感じたかどうか。

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ニオイはみんな同じ??

スカートを捲し上げてニオイを確認する女性

デリケートゾーンのニオイは、必ずしも他人と同じというわけではありません。

解説する女性ドクター02 
寄生している雑菌の種類によって”三者三様のニオイ”があり解消法もそれぞれに異なります。
 

そのニオイの種を他のニオイで例えて分けると、以下のように分類されます。

・魚くさい、生くさい…
・血生臭さを感じる…
・チーズのようなニオイがする…
・わきがと同じニオイがする…
・アンモニアの強いニオイ…

1種類の雑菌が放つ不快なニオイもあれば、複数の雑菌が混じり繁殖した結果に発生するニオイもあります。また、陰毛付近からワキガ臭がしてしまう女性器のワキガ=「すそわきが」も女性のデリケートゾーンのニオイの悩みに多い症状です。

生理前後は特ににおう?

生理が辛くてうずくまる女性

女性に気になる体のニオイについてアンケートを尋ねると、生理前の時期のデリケートゾーンのニオイが一番気になると答える人が圧倒的に多いです。

生理前にデリケートゾーンが臭ってしまうのはどうして?

女性のカラダは生理前になると女性ホルモンのバランスが乱れ体調に様々な変化をもたらします。女性の体内では、排卵後に生理がはじまるまでの期間、”プロゲステロン”と呼ばれる女性ホルモンの分泌量が増加します。この”プロゲステロン”は女性が妊娠をするために、不可欠なホルモンであると同時にカラダの体臭にも影響を与える物質であることが解っています。本来、”プロゲステロン”には体温を上げる作用がありますが、排卵後→生理までの期間、女性のカラダの基礎体温が高くなる傾向にあるのは、この”プロゲステロン”が関係していると考えられています。

人体は体温が上がることで、代謝が上がり汗の分泌が盛んになりますが、汗をかくということは=雑菌が繁殖をする格好の舞台となり、これが不快な体臭の原因を生むのです。また、生理前に特にニオイがひどくなるのは、このホルモンバランスの乱れと同時に、月経によって排出される血液の”血生臭さ”とナプキンで蒸れたおりもののニオイが混ざり合うため。生理前~生理中の時期は、イヤなニオイの原因が同時発生することによって、コンプレックスに感じるほどの不快臭を周囲に発してしまうのです。

関連記事:
・生理前後・生理中のニオイを解消する方法とは

デリケートゾーンからワキガ臭!

女性の裸(ワキからお尻)

女性本人よりも性行為をするパートナーが気づきやすいのが、女性器のワキガ=”すそわきが”の症状です。

ワキガ(腋臭症)とは、人間の”ワキ”からにおう不快な体臭と勘違いしている人が多いかも知れませんが、実は“ワキガ臭”が発生する部位はワキ以外にも女性器、肛門、乳輪付近など、複数箇所に及びます。

ワキガ臭の原因は?

人間のカラダには、エクリン腺とアポクリン腺と呼ばれる2つの汗の排出口があります。エクリン腺は、カラダ全身に存在する小さな汗腺で、この汗腺が直接、悪臭をまねく要因にはなりません。これに対し、アポクリン腺はワキの下や女性器、耳の中(外耳道)、肛門、乳輪など限定的な部分に存在し、この汗腺から排出される汗が、あの不快なワキガ臭の原因となります。

ワキや女性のデリケートゾーンのように空気に触れにくい密閉された部位では、このアポクリン腺から排出された汗のニオイの原因菌がさらに増幅されるため、特にニオイを察知しやすくなります。女性は自ら股間のニオイを嗅ぐことが難しいため、自分が”すそわきが”のニオイを発していることに気づきにくいですが、性交渉で顔を近づける機会のある男性のほうが、パートナーの”すそわきが”に気がつきやすい傾向にあります。

また、ふだん暮らしていて、自分でもトイレで下着を脱いだとき、入浴前に下着を脱いだときなどに、モワっとした不快なニオイを嗅いだ経験はありませんか?

ニオイの程度は雑菌の繁殖量に比例するほか、体調によっても大きく左右します。

関連記事:
・「すそわきが」の予防と対策は?

ニオイを軽減する対策は?

下半身を洗う女性

デリケートゾーンのニオイを解消するために大切なことは、ニオイの原因菌である雑菌の繁殖を抑えることです。

雑菌が膣内から発生しているニオイなのか、陰毛付近から発生する悪臭なのかを判断し、それぞれの症状に適した処置を行うことがにおいを解消する近道です。外女性器と呼ばれる女性器の周辺から発生している程度のニオイであれば、デリケートゾーン用の専用石けんなどでも効果は得られるでしょう。ただし、膣内が原因のニオイについては、石けんの使用だけでは、症状の改善が難しいのが実情です。

もしも強引に膣内をデリケートゾーン用石けんで洗浄しようとすると、本来、膣内を衛生的に保とうとする良い菌まで、洗浄して洗い流してしまう可能性も…。また、場合によっては炎症を起こしてしまう原因にもなりかねません。

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