デリケートゾーンが急に臭くなったら性病を疑うべき?

性病を疑う女性

ふだん、あまり感じなかったデリケートゾーンのにおいが急に気になりはじめた場合、それは何らかの病気のサインかもしれません。特に、においのはじまった時期からさかのぼった以前に、性交渉があった場合、そのにおいは性病に感染して発生する異臭かもしれません。

解説する女性ドクター03

 
女性が感染した場合にイヤなにおいをともなう性病についてまとめました。
 

カンジダ

どんな病気?

カンジダという真菌が性器に感染して発症する性感染症の一種。女性が発症するカンジダは、膣カンジダと言います。性交渉によっても感染しますが、性交渉をしていない場合であっても、体調不良やストレスなどが原因で自発することのある性病です。日本人女性の約20%がこのカンジダ菌を膣内に持っていると言われています。

症状は?においは?

女性器に強いかゆみを感じ、ひどい場合は、外女性器が真っ赤に腫れます。生くさいような悪臭を放つのも特徴のひとつです。おりものにも変化が現れます。いつもよりもドロっとしていたり、白く濁っていたら症状を疑いましょう。

淋病

どんな病気?

淋菌の感染によって発症する性病です。性病における淋病とは、化膿してウミが発生する尿道炎のことを指します。主に性交渉が原因で感染します。

症状は?においは?

感染すると、数日で尿道に痒みを感じ疼くほか、尿道の入り口に粘着性のある分泌物が付着する場合もあります。女性の場合は膣内に炎症を起こし、子宮頸管炎を誘発します。急におりものから強い悪臭を感じるようになったら発症を疑いましょう。

クラミジア

どんな病気?

クラミジアは正しくは、性器クラミジア感染症と言います。原因菌はクラミジアトラコマチス。日本で最も多くの人が感染している性病です。症状を感じにくく、発症に気づかない人も多い性病です。クラミジアの病原菌自体がにおいを発生させるわけではありませんが、感染後結果として異臭を感じるケースはあります。おりものに異変を感じたり、下腹部に違和感を感じる場合は、感染を疑いましょう。

症状は?においは?

症状を感じにくく、発症に気づかない人も多い性病です。クラミジアの病原菌自体がにおいを発生させるわけではありませんが、感染後結果として異臭を感じるケースはあります。

梅毒

どんな病気?

抗生物質のペニシリンが発見される以前は、不治の病と言われた怖い性病のひとつ。感染には段階があり、初期段階では気づきにくい病気です。梅毒トレポネーマという細菌による慢性の全身性感染症です。

症状は?においは?

感染後は4段階の過程があり、徐々に人体を蝕みます。初期段階では痛みを感じることはほとんどありません。ただし、性器の外女性器に赤いしこりなどの症状が見られる場合があります。また、股関節付近のリンパ節が腫れを感じることもあります。3ヶ月ほど経過すると体幹部に紅班が複数発生し、この段階で症状に気づく人が多いと言われています。梅毒の病原菌が繁殖をはじめても菌の繁殖自体、異臭を放つことはなくおりもののにおいなどで梅毒を見極めることは困難です。

トリコモナス腟炎

どんな病気?

腟トリコモナス原虫(げんちゅう)に感染することで発症する腟の炎症で性行為によってうつるSTD(性感染症)の一種です。性行為のある思春期~更年期までの女性が感染する場合が主で、年配の女性が感染することは希です。

症状は?においは?

不快なにおいをともなうため、においがきっかけで気づくことが多い性病です。泡立ったおりものや痒みを併発することも特徴です。※また、HIV(エイズ)もにおいを発生させる性感染症のひとつです。

細菌性膣炎について

性病の影響で下腹部に違和感を感じる女性

女性の膣内は通常、酸性であるのに対し、男性の精液はアルカリ性です。これが、SEXで膣内射精(中出し行為)を行うことにより、膣内が中和されて細菌が繁殖しやすい環境になります。普段体内にいる菌が腟内で過剰に繁殖し、炎症を起こす病気です。

膣カンジダ症や、クラミジアなど、感染率の高い性病の細菌が原因でなくても、通常女性の膣内に存在している細菌が原因となる”誰にでも起こりうる性病”です。

どんな人が性病になりやすい?

健康な人の場合、腟内は強い酸性に保たれています。しかし、何らかの原因でこのpHバランスが崩れ、免疫力が落ちることで、性病の細菌を繁殖させてしまう場合があります。また、清潔に保とうと、焦り、腟内を洗いすぎて、本来、膣内に必要な良い細菌を洗い流してしまうことでもpHバランスを崩す要因です。

基本的には、細菌は性器を不衛生な状態にしている人が感染しやすい病気です。また、細菌は、膣内だけでなく女性器全体に繁殖する恐れがあるため、デリケートゾーン全体を清潔に保つ必要もあります。生理用品をこまめに差し替えることや、タンポンを適切なタイミングで交換すること、いつも清潔な下着を着用するなど、雑菌を繁殖させない衛生環境を保つことがセルフケアに繋がります。

性病かな?と感じたら?

性病はにおいだけでなく、腫れや痒み、疼きといった症状の他、おりものの分泌が増える、おりものが黄色で粘着性がある、などの症状と併発する恐れがあります。これらの症状に該当する症状を発症している場合は速やかに専門医での診察を行いましょう。

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